ここ、あきた愛しやの郷「潟上市」では、
商工会主催による、『石川理紀之助翁検定』が11月22日(日)に、
市郷土文化保存伝習館を会場に開催されました。
商工会では、当市初めての検定試験を受験いただく多くの方々を気持ちよくお迎えできるよう、
前々日に会場づくりをし、準備万端です。
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今回初めて実施する検定には、31名のお客様から受験のお申し込みをいただきました。
会場が少々手狭ですが、準備も整い受験されるお客様をお迎えする準備はできました。
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試験会場「伝習館」前には、これまでも「県種苗交換会」や「首都圏ふるさと会」「商工会館」等々で、
多くの場所でプロモーションを行ってきた検定看板を設置し、
「おもてなしの心」でお客様をお迎えします。
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さあ、試験当日です。
当市初めての検定試験…、となると、初めて「伝習館」を訪れるお客様も多いはず。。。
そう考えると、潟上市街から「伝習館」への道順が、一部不案内な箇所がある。。。
そこで主催者では、主要5箇所へ矢印看板ととともに、オレンジジャンバースタッフを配置し、
来場者のスムーズなあ誘導に心がけました。これも、「おもてなしの心」。
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受付ではオレンジジャンバースタッフが準備万端、お客様のご来場をお待ちしています。
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お客様も続々とご来場となり、
これから始まる「石川理紀之助翁検定」に少々の不安と期待感で過ごされている様子。
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午前9時。検定試験行程のスタートです。
まずは、主催者を代表して潟上市商工会高橋事務局長が受験者の皆さまにご挨拶。
その廻りには、オレンジのジャンバーで統一したスタッフが。
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当日の受験者は、2名の欠席者があり29名での船出となります。
受験者の皆さんは2班編成に別れて検定の行程がスタート。
まずは、ABS秋田放送制作「板木のひびき」を鑑賞いただき、
石川翁の足跡を学習していただきます。
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その後は、伝習館管理人様にガイド役をお務めいただき、伝習館館内をご案内。
ここには石川翁が遺した多くの功績が展示されています。
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皆さん、熱心にガイドをお聴きになっています。
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石川翁は、農業指導だけではなく、多様な趣味もお持ちでした。
古銭収集もその一つで、ここには翁が所有していた貴重な「和同開珎」もあるのです…
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石川翁は、地元山田村の村民が貧困に苦しんでいることを知り、
それまで乞われて務めていた県庁の役人を辞め、山田村に戻り村の復興に着手します。
ここで翁は、「山田村経済会」を組織化し、
村民の借金を”7年”で完済する目標を掲げ、
その実現のための行動計画(アクションプラン)を策定し、実践活動に入ります。
その結果、計画から2年早い”5年”で村民の借金はすべて完済することが出来ました。
石川翁は、これらの取り組みを克明に書類として遺しており、
翁が遺した多くの書物が今を生きる我々にその功績を確かに伝えてくれているのです。
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館内見学ガイド後は、その周辺に点在している「周辺遺跡」のガイドです。
石川家を取り囲むように、石川翁が生きたことを物語る、たくさんの貴重な史跡があります。
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その一部をご紹介しましょう。
まずは「備荒倉」です。
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石川翁は、農民の生活安定のため、米を蓄えることを奨励します。
毎日白米を食べるのではなく、芋やひえ・麦などを混ぜてたくことでご飯のかさを増し、
(これを「糧食」といいます。)
それを食べて暮らすことで、そこで余ったお米を蓄えていくよう指導し実践します。
ここ「備荒倉」には、石川翁がそのようにして蓄えた米がいまだに残っているのです。
(今回の検定では、現当主「石川紀行氏」のご好意で分けていただけたことから、
昼食の際、皆さんにはそのような貴重な備荒倉米を召し上がっていただきます。。。お楽しみに)
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天明・天保飢饉の際の世の中をあらわしている貴重な絵も見ることができます。
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そのほかにも、その当時としては相当高価なものだった、
「トタン張り」でできた文庫も視察。これは、火災で貴重な書物が焼失してしまい、
そのことを悔やんだ翁が、大きな投資をして建築したものです。
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その後、一行は「草木谷山居跡」へ向かいました。
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ここ「草木谷山居跡」は、石川翁の山田村での救済活動の功績を、
「あの成功は石川家が地主だったから出来得たことだろう。」
と、心無い声が聞こえるようになっていたことから、
石川翁は、「決してそうではない、この成功は山田村の村民みんなで成し得たもの。
この取り組みが裏打ちされたものであることを実証する。」ために、
周囲を山で囲まれた稲作には極めて環境の悪い地に一人で入り、
自らその成果を実証した場所です。
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参加者は、来賓として検定にご参加いただいた、
現石川家当主「石川紀行氏」とも記念写真を撮るなど、和やかにお過ごしいただきました。
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そして、”寝て居て人を起こす事勿れ”の象徴的な遺跡『板木(はんぎ)』です。
参加者は、実際打ち鳴らしてみて、その音を体感しています。
”世にはまだ生まれぬ人の耳にまで響き届けよ掛け板の音”
翁が最期に遺したひと言。まさに、百数十年後の今の私たちに語ってくれています。
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そして、一行は八幡神社(石川神社)へ。
ここでは、当日年3回行われるお祭りの日だったこともあり、地域の方が石川翁について語ってくれています。
今回の検定は、商工会主催ではありますが、地域挙げての検定試験行程となっています。
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そして、お昼になりいよいよ「昼食」です。
周辺施設を巡った参加者は、身体も冷え、やっと温まれる場所に来ることが出来てほっとした様子です。
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本日ご用意させていただいた「昼食」は、
石川翁が生きた地「豊川」地区で採れた「豊川産あきたこまち」
そして、我らが「あきたこまち」、「めんこいな」それぞれを握ったおにぎりです。
特に、肥沃な土壌「豊川」で育ったおいしいお米は絶品間違いなし。ご堪能ください!
そして、そして、今回は現当主石川紀行氏からこの日のためにご提供いただいた
百数十年前に石川翁が蓄えたお米「備荒倉米」もおにぎりにして召し上がっていただきます。
貴重でしかもめったにお目にかかれないお米です。思い巡らしてお召し上がりください。
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また、商工会女性部「おもてなし隊」によるお手製「トン汁」は最高においしく出来上がり、
参加者一同大喜びです。
昼食後、午後からは1時間の座学講座を受講いただきます。
講師は、石川翁顕彰会の会長「加藤金一郎氏」
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加藤氏は、テキストのほかに、自らの石川翁研究の中で得た知識を参加者にご教示いただきました。
そして、いよいよ検定試験に突入です。
試験は、文章問題11問と感想文(200~400字)の2つの課題にそれぞれ30分間で取り組んでいただきます。
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皆さん、真剣そのものです。緊張感が伝わってきます。
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文章問題が終わり、参加者が感想文の課題に取り組んでいる最中、
スタッフルームでは、検定委員による採点作業が進みます。
どれも立派な解答に、採点側も緊張感をもって取り組んでいます。
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感想文の課題に取り組む参加者。
(試験終了後、事務局内で拝見したところ、どれも立派な感想でした。ありがとうございます。)
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そして、合格発表。見事全員(29名)が合格です。
合格者には「石川理紀之助翁伝習士」の資格が与えられます。
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認定証の授与にあたり、検定委員長の相場氏から「講評」。
「今後も石川翁の教えを学び、これからの生き方に役立てていただきたい。」
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「石川理紀之助翁伝習士認定証」が合格者29名全員に授与されました。
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その後、参加者を代表して、大島響さんと小松富夫さんが参加者を代表して感想発表をしてくださいました。
今日一日、長い検定行程となりましたが、参加者は皆さん今回の検定を大変よろこんでいただき、
次回も受験したいとの声もお寄せいただきました。
石川理紀之助翁検定は、今後も継続して実施し、さらにバージョンアップしてまいります。
今後開催する「石川理紀之助翁検定」に乞うご期待ください!
また、今回はじめての開催となる「第1回石川理紀之助翁検定」に受験いただいた皆さまには、心より御礼を申し上げます。
今後とも、石川翁を通じて潟上市のファンでいてください。またお逢いしましょう!
秋田県潟上市商工会HP:http://shoko.skr-akita.or.jp/town-katagami/