ここ愛しやの郷「潟上市」で昨年度から実施している、「農聖 石川理紀之助翁検定」。
これまでに県内外から73名の方々が受検いただき「伝習士」としての資格を授与させていただいています。
今日のお知らせは、
第1回検定で優秀な成績で合格され「第1号伝習士」となった、
秋田市在住の中学生が夏休みの自由研究の一環で作成した「石川理紀之助」レポートです。
(お母様から商工会にお電話をいただき、そのことを知ることができました。)
自由研究の成果は、秋田市文化会館で行われている「秋田市児童生徒作品展覧会」で展示されていました。
会場内には秋田市内全域の小学校・中学校から数多くの成果品が展示され、
その多さはまさに壮観です。
どれもこれも立派な作品ばかり。
「よくぞここまで調べた!」とうなずくものばかりです。
子供たちの力量に改めて感心させられます。
なにやら、奨励賞作品には「金」のシールが貼られているとのこと。
作品全体の3割程度に対する”狭き門”の評価のようです。
前置きが少々長くなりましたが、さて、いよいよ本題です。
第1号伝習士が夏休みの自由研究でまとめ上げてくれたレポート、
そのタイトルはずばり「石川理紀之助の道」。
う~~ん。すばらしいタイトル名に設定した。感心!感動!!感激!!!感謝!!!!
模造紙4枚で構成された、とてもよくできた内容でした。
では、第1号伝習士で、この作品の製作者をご紹介しましょう。
秋田市内のF中学校1年生の「大島 響さん」です。
金色のシールをもらっています。おめでとう!本当におめでとう!!
ちなみに、小学校5年生になる弟さんは第2号伝習士という兄弟揃って石川翁ファンです。
そして、石川理紀之助について「調べようと思ったきっかけ」がこれまた立派です。
「小学4年生で学んだことをきっかけに、昨年の「石川理紀之助翁検定」で第1号伝習士に合格した。
伝習士として、石川翁のことを広く知ってもらうことが私の使命だと感じた。」
伝習士としての「使命」を感じてくれている!・・・泣かせるメッセージです。
この仕事に携わってきたキムカズにとって、
「本当にこの事業をやってよかった!」と思わせてくれるコメントです。。。
石川翁の足跡を、今の時代に置き換えるならどういう教えになるのだろう。
その答えが、レポートの各ページにちりばめられています。
「将来像を夢として持つ」「一人で悩まない」「仲間づくりに努める」
そしてレポートは2枚目に入ります。
石川理紀之助翁が秋田県庁勤務になり、
その後山田村の救済活動へとレポートは構成されていきます。
ここまでの石川翁の足跡から今の私たちに教えてくれること…
「目標を数字で立てること」「目標を実現させるための行動」「その進み具合(振り返り)」
キムカズも納得のキーワードです。
レポートは3枚目に入ります。
草木谷での貧農生活から宮崎県谷頭部落での指導と進んでいきます。
ここでも、今の時代の私たちに教えてくれる石川翁。
「厳しい状況であっても、失敗を恐れずやってみる(チャレンジ精神)」
そしてレポートは4枚目。
石川翁晩年の足跡になります。
「これら青年を見よ。わしらの意思をしっかり受け継いでくれるはずだ。これこそが世に残す財産だ。」
晩年の石川翁、後継者を確実に育成してこれたことを喜んだ風景が目に見えるようです。
「世にはまだ生まれぬ人の耳にまで 響き届けよ掛け板の音」
石川翁は、村人の起床を促すために、
雪の日も雨の日も毎日朝3時に板木と呼ばれる掛け板をたたき鳴らして歩きました。
そのときの石川翁の思いは、決してその場・その時だけの行動ではなかったのです。
500里先、500年先の人にまで届くように鳴らしているのだと言った石川翁。
その先見性と責任感を強く感じます。
以上のように「石川理紀之助翁検定」に合格した伝習士に皆さまは、
それぞれの地域で、学校で、家庭で・・・
石川翁の教えを実践するとともに、多くの人に広める活動をはじめています。
私たち商工会としてもこのような活動が、一つまた一つと大きくなっていくことを願って、
次なる行動に移っていきたいと考えています。
さて、そのような地域の偉人「石川理紀之助」をテーマにした、
「石川理紀之助翁検定」、いよいよ第3回目を開催します。
日時は、第133回秋田県種苗交換会開催中の11月3日(祝・水)。
詳しくはこちらをご覧ください。→石川理紀之助翁検定サイトへ
多くの皆様の受検お申し込みをお待ち申し上げております。
潟上市商工会サイト