ここ、愛しやの郷「潟上市」で実施している「石川理紀之助翁検定」
石川理紀之助翁は、潟上の地に生きた地域の偉人です。
今日、9月8日は石川翁の没後96年目の日。
石川翁の祭られている「石川神社」では「命日祭」が開催されました。
(昨年の95年目の命日祭の模様はこちら→)
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神社までは階段が出迎えます。
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階段を登りきったところに石川神社があり、その手前に石川翁について記されています。
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神社の内部をパチリ。
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これから神事が始まろうとしています。
やっと涼しさが感じれるようになった今日の潟上市。
外では虫の音や蝶々が羽ばたく自然豊かなところで、
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厳粛な空気の中、神主様よりご祈祷があり、
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巫女の舞いへと命日祭は進みます。
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その後、参加者を代表して石川理紀之助翁顕彰会の会長 加藤金一郎さん が、「祭文」を石川翁の神前で捧げます。
この祭文が当商工会主催の「石川理紀之助翁検定」のことも取り上げていただき、
キムカズ自身とても感銘を受けたので、全文をご紹介します。
=以下、石川翁顕彰会 会長 加藤金一郎氏奉読「祭文」=
 実りの秋を迎え、本日ここに石川翁遺跡保存会、石川翁顕彰会並びに八幡神社氏子の皆様、そして翁とゆかりの深い多くの方々のご参列の下に、石川理紀之助翁の命日祭が、厳粛に挙行されるに当たり、石川翁顕彰会を代表して翁のご前に祭文をささげ、改めて翁の遺徳を偲ぶとともに、市民各位及び本日ご参列の皆様方の平穏無事を願い、地域の限りない発展とご加護をお祈り申し上げます。
 さて、今年の天候はもう9月だというのに、まだ真夏の天候が続いております。先般、気象庁は、今年の夏は気象観測を始めた明治31年以降最も暑かった夏だと発表しました。そして気温が高かっただけでなく、7月の梅雨明け以降は各地に豪雨による水害や土砂災害をもたらし、8月に入ってからも猛暑は続き、熱中症による多数の死者を出すほどの天候でした。まさに異常気象であります。温暖化に伴う異常気象といわれておりますが、わが国だけでなく、世界各国にも深刻な影響をもたらしております。
 そんな中、先日、8月15日現在の稲の作柄概況が発表されました。それによると本県は田植え頃の低温やその後の日照不足などの影響により、12年ぶりに作況は「やや不良」となっております。しかし、その後は好天が続いており、収穫期までの水管理に注意を払い、高温障害などを回避し、品質向上と収量の確保に努めなければならないと思います。
 さて、農業情勢でありますが、昨年の政権交代で農業政策にも変化がありました。今年度から、米作に対し10アール当たり1万5千円の個別所得補償が行われることになりました。規模の大きい農家にも、小さい農家にも一律に所得補償を行い、米の生産調整を確実なものにするとともに、農業の多面的機構の維持を図ろうとするものありますが、来年度からは更に米のほかに麦、大豆などの畑作物にも2万円の個別補償をすることが検討されております。ただ、制度としてこれが、日本農業にとって、どんな効果をもたらすものか、将来とも永続すべきものかどうかは議論のあるところではないでしょうか。
 日本は食料自給率が40%で先進国では最低であります。当然自給率の向上、食料の安定確保が国の安全保障の上からも絶対必要なことであります。しかし、一方においては、例えばFTAつまり二国間の自由貿易協定が拡大されつつあります。経済のグローバル化に伴って貿易障壁の垣根は確実に低くなっております。国内自給率の向上と貿易の拡大は、日本農業の抱える矛盾の一面でもあります。国は2020年までに自給率を50%に引き上げる目標を示しておりますが、達成には生産だけでなく、消費の側からも考えるべき問題であります。
 さて、平成2年に設立発足した石川翁顕彰会も今年20周年を迎えております。顕彰会は翁の遺された多くの教訓や業績を学び、それを広め、更にそれを次の世代に伝えてゆくことを目的としていろいろな活動を進めてまいりました。
 今年も北秋田市で開催される第133回の秋田県種苗交換会に石川翁展を開設し、翁の業績を分かりやすく展示し、交換会来場者に翁の「農の心」を学ぶ場を設けます。
 また、今年で第16回となる石川翁顕彰短歌大会を11月13日に開催します。「歌は人情の真心より発するもの」という翁の歌に対する心構えが、生涯30万種とも言われる歌を詠み続けたものと思いますが、県内の多くの短歌愛好者とともに、今年も翁の歌心を学ぶ機会にしたいと思います。
 ところで、昨年から潟上市商工会が「あきた愛しやの郷づくり」事業として、石川翁伝習士の検定試験を行っております。昨年は29名、今年度の1回目の8月8日には44名の方が認定されました。商工会がこのような事業に取り組むのは「寝て居て人を起こすこと勿れ」の精神を自ら実践したものであり、翁の教訓がこのような形で地域商工業の振興、地域の活性化に役立つことは翁の精神が、平成の現代にも生きている証だと思います。22年度の2回目は11月3日に行われます。
 さて今年は、翁の没後96年であります。山田の遺跡は風雨にさらされながらも当時のまま保存されており、あの遺跡の前にたたずむと、翁の息遣いまでも伝わってくるような気配さえ感じます。
古いものが廃れ、忘れ去られがちな現在、私どもに残された極めて貴重な遺産であると思います。地域の遺産として、遺跡を整備保存し、次の世代に引き継ぐことも遺跡保存会、顕彰会を始め地域のわれわれに課せられた大きな責務であると存じます。
 以上没後96年目の石川翁命日祭に当たり、日ごろ感じていることの一端を申し上げ、地域の発展と市民に限りない幸せを賜りますようお祈り申し上げ祭文といたします。
平成22年9月8日
石川翁顕彰会 加藤金一郎
その後、玉ぐしを捧げ命日祭の次第は終了。
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その後、引き続き講演会を開催。
講師は、市天王に在住の石川久悦先生。
石川先生は、天王史談会の会長で、潟船保存会会長、
さらに市文化財保護委員などの要職に就いている方です。
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講演の資料には、石川翁の大きな功績の一つ「適産調」を天王地区で行った貴重な資料が示されました。
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講演の中では、石川翁を呼ぶ際、「農聖」という言い方と「聖農」という言い方があることを指摘。
石川翁に関して詳細な研究をしてきた川上富三先生は「石川翁」と呼んでいたことも勘案し、
石川先生の所見として、「呼び方で石川翁とどう関わっているのかで変わるのでは。」と指摘。
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聴衆の皆さまも真剣に聞き入っています。
さて、呼び方ですが、「農聖」と「聖農」を比較するなら、
ベートーベンが「楽聖」といわれていたことを考えると、
石川翁については「農聖」と呼ぶほうが適切ではないかと指摘。
いずれにしても、その人が石川翁に関してどういう関わりをもっているかで呼び方を使い分けたい。
とのこと。
(キムカズも納得でした。)
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講演の中で、石川先生は貴重な資料をお示しになりながら分かりやすく解説いただきました。
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今日で石川翁没後96年。
商工会では、地域の偉人を忘れることなく、
自らの生活を律することのできるよう「農聖 石川理紀之助翁検定」を行っています。
次回の検定は11月3日(祝)です。
当日は北秋田市で開催される「第133回県種苗交換会」の会期中でもあります。
この機会に多くの方が石川翁検定を受験いただき、
石川翁を、そして潟上を好きになっていただきたくお申し込みをお待ち申し上げております。
潟上市商工会サイト