地域別懇談会・中央地区移動県連
1、主 催:秋田県商工会連合会
『県南・中央・県北の3地区において開催』
2、目 的
:各地域の現場ニーズや課題を把握
:地域の声を関係機関に政策要望していく
:事業に反映することで「活力ある地域づくり」に貢献
中央地区は、10月1日(火) にかほ市「ホテルエクセルキクスイ」
で開催された。
3、意見交換:
テーマ「中小企業・地場産業振興条例策定に向けた支援策について」
~県内における事業承継の現状・課題と今後の対策~
コーディネーター: MSコンサルティング 佐瀬 道則氏
パネリスト : 中央地区商工会代表者(3名)
コーディネーター 佐瀬先生より
1)秋田県は、平26年4月より「中小企業・地場産業振興条例」の制定を目指して
おり、直接産業分野の事業者から意見を聞き検討委員会を行っている。
2)意見集約して、具体的支援策を講じ、条例を明確に定め、地元中小企業者を
バックアップしていくという事である。
3)平成23度に、全県商工会員14,000社に実態調査のアンケートをし、12,000社
より回答があり、約89%の回収率であった。項目の中で後継者がいないが
6,848社(55.1%)と過半数に及んでいた。
続いて、
パネリスト 男鹿市O氏より
1)当社は製材・木材業者で昭和42年に秋田湾開発で男鹿市工業団地に進出し、
その頃は16社あり、現在当社1社のみである。
2)県内に木材業者が無いわけでなく平成元年に800社あったのが現在100社程で
ある。
3)以前まで大半を外材に頼ってきたが、割高になってきており国内産に目を向け
てきているが解決に至っていない。
4)県が地場産業に手を掛けるのが遅かったように思われる。
5)儲かるビジネスモデルがないのも衰退の要因と思われる。
6)経営は必ずしも一族がするものでなく、後継者は作るものであり、技術を身に
つけさせるのが大事。
7)木材産業も地場産業としてしっかりとした形成づくりが不可欠である。
8)人と人との接し方が大事である。
パネリスト 湖東3町A氏より
1)24歳で地元に戻り、家業の店を手伝い、2005年に青年部で有志をつくり、
出資をして「あったか五城目」を設立した。
2)有志のメンバーで後継者のいるのは25人中10人で僅か40%である。
3)県の人口予想では2013年~2040年までに3割減と想定しており、五城目は
50%減の予想をしており、人口減の歯止め策が欲しい。
4)今の父は祖父が亡くなってから承継しており、生存中に承継すべきと思って
いる。
5)目に見えない信頼信用から生まれてくる人材づくりが必要である。
パネリスト にかほ市M氏より
1)後継者は第三者でもよいと思っている。
2)管理者はいても、技術屋がいない。プログラム設計者がいないのが現状
である。
3)将来担う人材の育成を大事にしていきたい。
コーディネーター 佐瀬先生
1)事業承継者を誰にするのか? 親族、社員、第三者
この3つであると思われる。
2)先日開催した県北でのキーワードは「生きている間に事業承継」
とした。
3)借金の問題、親父と息子の関係で悩むのは事業しておれば
付き物である。2代・3代の後継者は外での修業が不可欠
と思われる。
4)3名のパネラーに共通しているのは人の問題で共通してい
る。人と人との繋がりである定期的に異業種交流したらど
うかと思う。
5)職業訓練していれば雇用関係もうまくいくものと思われ、
躾をしっかり身につけ、接客や作法も大事にし、人材育成が
最も必要と思われた。
☆意見交換会が終了後会場を移し、出席者一堂に会し情報交換(懇親会)
をおこない、思い思いを語り、まさしく「有意義な異形種交流会」でした
と述べたい。
クボイチでした