工業・建設業部会では「環境・エネルギーと建築」をテーマに研修会を行いました。
 
講師は秋田県立大学 システム科学技術学部 建築環境システム学科 教授
博士(工学) 長谷川 兼一 氏
             
                 
最初に斎藤工業部会長よりあいさつ
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研修の概要は・・・
1、秋田県のCO2排出量
2、住宅の省エネルギー施策の概要について
3、住宅の省エネ対策メニュー
   ・住宅の断熱性能の向上
   ・高効率な機器・設備の使用
   ・節約型のライフスタイルへの移行
   ・再生可能エネルギーの利用
   ・エネルギー需給のバランス などなど‥ 
講師の長谷川教授
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秋田県の温室効果ガスの排出状況は・・・
平成2年度(7,889千トン)を基準として、
平成17年度(森林吸収量差引き後8,634千トン)が一番多く、平成20年度(差引き後
6,824千トン)、平成21年度(差引き後6,679千トン)と排出減になってきている。
秋田県のCO2排出量の推移は・・・
(民生業務、民生家庭、運輸、産業、廃棄エネルギー転換を合算した数値)
平成2年度(6,594千トン)を基準として、
平成17年度(9,347千トン)と一番多く、平成20年度(8,439千トン)、平成21年度(8,266千トン)と排出減になってきている。
などなど、普段あまり見ることのないデータから傾向を捉え・・・
秋田市の気候特性(日射)を仙台市との比較から見る・・・
1月~5月の日射は仙台市の方が多く、6月~10月は秋田市の方が多い、11月・12月は仙台市が再び多くなるといった具合に、データで見ることで初めて知る特性もありました!
LCCM住宅とは・・・
住宅の建築・運用・解体・廃棄のトータルで排出するCO2を徹底的に減少させる様々な技術導入と、それらを使いこなす省エネ型生活行動を前提とし、太陽光、太陽熱、バイオマスなどの再生可能なエネルギーの活用により、ライフサイクルトータルのCO2収支がマイナスとなる住宅を言う・・・
など丁寧な説明で研修会が進んでいきます。
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2)高効率な家電機器、住宅設備の使用について
給湯・暖房機器にはこんなに種類があることにおどろき!!
   -CO冷謀ヒートポンプ給湯機(エコキュート)
   -潜熱回収型ガス給湯機(エコジョーズ)
   -潜熱回収型石油給湯機(エコフィール)
   -ガスエンジン給湯暖房機(エコウイル)
   -家庭用燃料電池(エネファーム)
   -空気熱ヒートポンプ温水暖房システム
   -地中熱ヒートポンプ温水暖房システム
   -太陽熱利用システム
   -(熱交換型換気システム)
3)節約型のライフスタイルへの移行については、
  ・居住者の意識と実態の相違に意外!な発見がありました。
消費量の実測結果 上位順:1給湯 2家電・照明 3暖房 4調理 5冷房
自分が思っている用途 上位順:1暖房 2冷房 3給湯 4家電・照明
「冷房」に使われるエネルギーが多いかと思いきや、実測は最下位。年間を通して使われる「給湯」や「家電・照明」に関する省エネが効果の高い節約術と言えそうです!
       
さらに、再生エネルギーの利用やエネルギー需給のバランスについての考察では
「スマートグリット」や「スマートハウス」と言った聞きなれないワードも・・・
家中の家電をコンピュータ制御するなんて夢のような事例もありましたよ!
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環境に配慮しつつ、省エネで効率のよい居住環境を創ること=住宅については断熱性能の向上・充実化、高効率な機器・設備の使用が、節約型のライフスタイルへの移行、さらに健康にも良い効果をもたらす、というまさに”理想的”なスパイラル・・・消費者にとっては”先立つお金”が気になりますが、この研修会が業界のトレンドを読み解くヒントになればと思います!
                           クボイチでした